仮想化の種類

仮想化とは、コンピュータリソースを物理的な構成に関係なく論理的に統合や分割、または変換することです。

この定義に該当する技術は様々に存在しています。

コンピュータリソースには、CPUやメモリ、ハードディスク、ストレージ、ネットワークなど、コンピュータ(計算機)が情報処理のための使用するあらゆる機器(物理コンポーネント)が該当します。

それらの機器をユーザーやシステムにとって使いやすい単位や性質に変換して提供することを可能にしたのが仮想化です。

仮想化を用いた技術の一例を下表に示します。

名称 説明
仮想メモリ OSによるメモリ管理の方式の一つで、メモリ領域に物理的なアドレスとは別に仮想的なアドレスを割り当てて管理する技術。
RAID 複数台のハードディスクを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして運用し冗長性を向上させる技術。
LVM 複数のハードディスクやパーティションにまたがった記憶領域を一つの論理的なディスクとして扱うことのできるディスク管理機能。
シンプロビジョニング ストレージ(外部記憶装置)を仮想化して管理することにより、 必要に応じて装置を追加して対応できるようにする技術。
VLAN 物理的な接続形態とは別に仮想的なネットワークを構成する技術。
JAVA仮想マシン Javaバイトコードをそのプラットフォームのネイティブコードに変換 して実行するソフトウェア。
エミュレータ コンピュータや機械の模倣装置あるいは模倣ソフトウェア。

仮想化の歴史は古く、その技術はパソコンが一般家庭に普及するずっと以前から使われています。
そのため、様々な仮想化技術は存在しており、上記表は一例に過ぎません。

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