仮想化と一口に言っても、仮想化の定義に該当する技術はたくさんあるということを前回の記事で紹介しました。

当サイトでは、それら技術のうちのひとつである、サーバー仮想化をテーマにしています。

サーバー仮想化とはハードウェアをエミュレートすることで1台物理サーバー上で複数のOSを稼働させることを可能にする技術です。

サーバー仮想化の技術が使われる以前までは、1つの物理マシンに1つのサーバーOSを搭載して使用していました。
一見、至極普通で、問題ない使い方に思えるかもしれませんが、この使用方法だと、投資したリソースのほとんどが余剰リソースに回ってしまっていました。
例えば、CPUリソースについて考えてみると、CPU使用率は平均10%~20%程度しか使用しておらず、残りのリソースは遊ばせてしまっているのが現実でした。

物理サーバーにリソースが残っているからと言って、1つのサーバーOS上に、複数のサービスやアプリケーションを稼働させるのは、セキュリティやネットワーク構成、ユーザーごとの利用範囲など様々な観点から運用上問題が出てきます。

よって、企業は複数台の物理サーバーを設置することを選びます。
結果、物理サーバーの台数が増え、設置スペースや消費電力、さらに人件費など運用コストが膨らみます。
設置してから数年経つと今度はリプレースについても考えなければなりません。
それでは、余剰リソースが無駄に増えると同時に、コストも増大するばかりです。

その問題の解決策として注目が集まったのが「サーバーを仮想化する」ことです。

「サーバーを仮想化する」とは、1台の物理マシン(物理サーバー)上に仮想マシンと呼ばれる環境を複数用意するということを意味します。
その仮想マシンそれぞれに、サーバーOSをインストールすることで、リソースを有効に活用しつつ、従来と同じ構成を組むことができます。
さらに、管理性、運用性、可用性などを向上させることもでき、それまでの問題が一気に解決します。