可用性(アベイラビリティ)とは、システムが継続して稼動できる能力のことを示します。
サーバー仮想化により、1台の物理サーバーに複数のサーバーを稼働させられるようになりますが、その場合、物理サーバーが故障したら、そこで稼働している全てのサーバーがダウンしてしまうことになります。
物理サーバーの数を減らしてコストを軽減できると言っても、企業にとって、システムが継続して稼動できることは最重要ポイントである場合がほとんどであり、仮想化により可用性が低下してしまっては、メリットよりもデメリットの方が大きくなってしまうでしょう。
そのため、サーバー仮想化を導入する上で、仮想化環境ならではの可用性向上が非常に重要なポイントとなります。
VMwareESXiには、可用性を向上させるために下記の機能が用意されています。
名称 | 機能概要 |
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VMware vMotion | 稼働中のゲストOSを、他の物理マシン(ESX/ESXi)に手動で引継ぎできる機能(ライブマイグレーション) |
VMware HA | 稼働中のゲストOSを、物理マシン障害発生時に他の物理マシン(ESX/ESXi)に自動引継ぎできる機能 |
VMware FT | 物理マシンの故障時における仮想マシンの継続性を実現する機能 |
VMware vSphere Data Protection | 稼働中のゲストOSのバックアップができる機能 |
本章では、それら可用性を向上させるための機能について取り上げていきます。