Apache HTTP Server(以降はApacheと称す)は、大規模な商用サイトから自宅サーバまで幅広く利用されているWebサーバーソフトウェアです。
WebサーバーソフトウェアはApache以外にも有償、無償含めていくつかありますが、世界中でもっとも使われているのがApacheです。
Apache Licenseの下でソースコードが公開および配布されており、無償で使用できます。
今回はApacheインストールからの構築手順について見ていきます。
yumを使用してhttpdとhttpd-manualをインストールします。
また、PHPも使えるようにするためphpとphp-mbstringもインストールします。
# yum -y install httpd httpd-manual # yum -y install php php-mbstring
インストールが完了したら次にApacheの設定を行います。
Apacheの設定は「/etc/httpd/conf/httpd.conf」を編集することで行えます。
# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf ServerAdmin root@localhost ServerName 172.16.0.100:80 DocumentRoot "/var/www/html"
Apacheの設定はyumでインストールされた時点である程度、設定された状態となっています。
下記3つの項目を設定・確認しておけばとりあえずは良いです。
ServerAdmin | 管理者のメールアドレスを入力 |
ServerName | Webサーバーのホスト名を入力(DNSサーバーを立ててない場合はIPアドレス) |
DocumentRoot | ドキュメントルートを指定。ここで指定したディレクトリに保存したHTMLファイルがWebページとして公開される。 |
ドキュメントルートにテストページを作成します。
# vi /var/www/html/index.html <html> <head> <title>テストページ</title> </head> <body> テストページ </body> </html>
Apacheを起動します。
# /etc/rc.d/init.d/httpd start # chkconfig httpd on
あとは、クライアントPCのブラウザからWebサーバーにアクセスします。
ブラウザを立ち上げ、アドレスバーに
http://172.16.0.100
と、入力しアクセスします。
ブラウザ上に先ほど作成したテストページが表示されれば成功です。
次にPHPの動作確認を行います。
そのために、PHPによる簡単なテストページを作成します。
# vi /var/www/html/phpinfo.php
再度、ブラウザを立ち上げ、アドレスバーに
http://172.16.0.100/phpinfo.php
と、入力しアクセスします。
ブラウザ上にPHPに関する情報ページが表示されれば成功です。